日本では墓問題がクローズアップされるようになりました。晩婚だけでなく、生涯未婚率も上昇しており、管理する子孫がいなくなり荒れた墓も見られるようになりました。これは地方部における問題ですが、都市部へ居住を移した後高齢者になった場合も同様の結果になります。
一方都市部では、墓地が足りないという問題が指摘されています。適する土地が見つからないのです。利用区分なるものの制限があり、墓地はやはり制限されてしまいます。住宅地から転用できないです。そのためビル型の納骨堂や寺院に依頼し無縁仏とするようなケースが増加中なのです。地方部から都市部への人口移動が起きても本籍地同様故郷にあるものです。こういう問題の解決は民間では難しく、区画整理事業の際に纏まった土地を転用する以外解決方法はないように思います。似たようなケースとしては特別養護老人ホームがあります。故郷に帰らず移住した都市部で終活をする日本人は増えており、問題はどんどん大きくなっていくことでしょう。
春と秋のお彼岸や真夏のお盆、それに亡くなった方の命日・月命日など、お墓参りに行く機会は、一年を通してあるものです。しかし、真夏の暑い時期は炎天下の墓地を訪れることが難しいという人もいるでしょう。特に高齢の方は、体調を崩してしまうことにもなりかねません。また冬の間、雪が多く積もる地域は、霊園に行くことができないこともあります。
お墓と言えば、お寺の敷地や広い霊園など屋外にあるものというイメージがありますが、実際は気候によっては屋外にある場合、なかなかお参りに行けないケースもあるのです。このようなことがあるため、最近では屋内型の霊園が増えています。ロッカーや個室タイプの納骨堂もありますが、一般的な霊園のように敷地内にいくつもの個別のお墓が並んでいる屋内型の霊園もあります。このタイプなら気候に左右されずお参りに訪れることができるでしょう。暑さ寒さの厳しい地方では、このような霊園を選ぶのもひとつの手です。