墓を建てる場所を選ぶときには、日当たりの良さも考慮しなくてはいけません。
日が当たるかどうかなんてどちらでもいいように思えてしまうかもしれませんが、あまり日が当たらないところに建ててしまうと、ただ寂しい印象になるだけでなく様々な問題が起きる場合があるため注意が必要です。
まず最初に考えられるのが、コケやカビが生えやすくなってしまうということです。
古い墓であればコケが生えていても風流に感じられますが、まだ新しいのにすぐにコケやカビが生えてしまうとなると、掃除をするのが大変になります。
また、コケやカビがすぐに生えるくらいジメジメしているということは、墓石の下の納骨室もジメジメしていることになります。
納骨室はご先祖様の大切な骨を保管するスペースですので、カビが生えてしまったら大変です。
それから、石は雨水を含むと錆びついたり、寒さによる凍結が原因でひび割れたりする恐れもあります。
墓を長持ちさせるためには、日当たりの良さはとても重要になるのです。
お墓は墓石や広さだけにこだわるのではなく、周囲環境や立地条件などもしっかり考慮して選ぶ必要があります。
自分の死後、永遠の眠りにつく場所は誰もが安らぎと落ち着きを求めます。
静かで自然豊かな環境は好ましいです。
しかし、それだけでなくそのお墓の維持管理をしていくのは子孫たちなので、お参りの際に負担が少ないのが好条件となります。
まずは交通の便が良い場所であるかも大切なポイントです。
車や電車で行きやすい立地にあれば負担が少ないです。
そして日当たりや風通しが良いこともポイントになります。
湿気が多い所はどうしても汚れや傷みやすいことがあります。
水はけが悪いと下にある納骨棺に影響が出てしまうこともあります。
ですから日当たりが良く風通しが良い所は清潔が保たれ、維持管理が楽になります。
お墓が明るく清潔が保たれている状態にあればご先祖様が喜び、いずれ自分が入る時の気分も良いものです。
更にその後を子孫たちに任せるのも安心材料になります。