墓じまいとは墓石を撤去し、その場所を更地の状態にして使用する権利を管理者に返還することを言います。
そのための準備は、継承権を持っている人を確認することから始まります。継承権を持っている人が全ての権利を持っているためです。親一代だけではなく、親族が入っている場合には後々のトラブルを避けるために親族間で十分な話し合いが必要です。
また、遺骨をどうするかも決めておかなくてはなりませせん。永代供養にして納骨をお願いする他、樹木葬、手元供養などがあります。
どのようにするかによって費用も異なります。こうして墓じまいを決めたら、これまでお世話になった管理者への相談も必要です。
そこで費用の話なども合わせて相談するようにします。手続きにかかる費用としては次のようなものがあります。
その他に手続きでかかる費用があり、いくつか申請書類が必要です。改葬許可申請書、埋葬証明書または納骨証明書、受入証明書または永代供養許可証があります。
墓じまいは、先祖代々の寺に建てられたお墓をお参りするのが困難や継承するのが難しいなどを理由として、撤去することです。少子高齢化が進んでいることから、それを継承する方も少なくなったり、先祖伝来の地域に住んで守り続けることが困難となったことで、こうした事情が起きています。
もっとも墓じまいを行う上では、閉眼供養を行うなどのお坊さんによる儀式を行うのが一般的です。儀式を遂行する上で必要になるのは、閉眼供養を行ってもらうお坊さんに対するお布施の方が必要不可欠になります。
香典は通夜や告別式の葬式などで渡される金品のことを言うとされ、参列者が遺族に渡される性質を持ちます。こうした墓じまいの儀式のシーンで香典が必要となるかに関しては、葬式などと趣旨の違いが存在するので、別に必要としないのが通例です。
もしどうしても参列者が儀式の主催者に渡したい場合には、不祝儀袋にご供養などと記載してお渡しすれば良く、相場も特に決まっておりません。